2025年1月にRHCSAに合格したので受験体験を紹介します。自分が受験したときは、情報が少なくて困ったので参考になれば幸いです。
Red Hat 認定システム管理者(RHCSA)とは
https://www.redhat.com/ja/services/certification/rhcsa
Red Hat 認定システム管理者 (RHCSA)はRed Hatの認定資格で、Red Hat Enterprise Linux (RHEL)の操作、基本知識を問うベンダー資格。
似たようなレベルの試験でいうと、Linux資格のLPIC1、LPIC2(LinuC1,LinuC2)程度の知識に、RH独自の機能の知識を追加したような資格。
問題は全問実機で設定をする実技試験。
付け焼刃や暗記だけでは合格できない試験になっている。
受験の方法
クラスルーム試験(RHの拠点に行って試験を受ける)と、リモート試験(自宅など個人の環境で受験)の2通りがある。
redhatアカウントを取得後、redhatのラーニングサイト経由で、どちらかの試験を申込することになる。
私はリモートで試験を受けた。
なお、リモート試験は1回の申し込みで2回まで、1回の申し込み費用で受験可能。
リモート試験の準備
公式サイトに説明動画がある。
リモート試験までの流れは下記。
1.RedHatのサイトで申し込み
2.メールで試験予約の案内がくる。初回登録の際は、パスポートなどで本人IDカードの申請必要。
https://rhtapps.redhat.com/individualexamscheduler/
試験日時は、開始日時の24H前までなら何度でも変更可能。
3.Remote試験の事前準備・テストを実施。
USBで試験用のイメージ作成し、自宅環境のテスト。
USBマウス、マイク/ヘッドセット、Liveカメラ(正面のカメラとサイドからのカメラの2つ。正面はノートPCなど付属のものでよい)
以下のサイトで詳しく解説されているので、読んでみるとよし。
https://note.com/fminamot/n/n34712872445c
リモート試験は、監督者がライブカメラ、デスクトップ画面を監視していて何かあれば、チャットで連絡してくる。
こちらからも何か質問があればチャットで連絡をする。すべて英語でやり取りとなるが、「ok/no/i understand」が書けるレベルであれば問題なし。
受験までに準備したこと
RH124,RH134をe-learningを受講。
これらのe-learningは40H x 2 となっていて、適当に流すと短縮できるが、ちゃんと演習をやるとそのくらいかかる。
ラボ環境が提供されて場所を問わず、設定の練習ができるのがとてもよい。
相当昔だが、LPICは取得していたのである程度知ってることが多かったが、新しいコマンドやRedHatとしてのベストプラクティスを知ることができたのもよかった。
例えばネットワークの設定はnmcliを使っててnmtuiじゃなかったり、ディスクの設定はfdiskじゃなくてpartedを使ったり。
公式ドキュメント調べたら分かるけど、普段いちいち見ないよね。
受験をしてみての感想
試験の内容は書けないが、言える範囲での感想。
・試験環境の動作が重すぎる。キーボードのタイプミスに要注意。
・色々なことを調べながらなので、3時間の試験時間でも、時間は足りずギリギリ。
・公式の問題演習が少なすぎる。RH124/RH134を受講してラボの演習をしたとしても、教科書と教科書の章末問題だけして、受験するようなもの。
自分で別で問題演習をする必要あり。
・基本知識&実機で設定をしたことがないと絶対解けない。後から考えても何が正解か分からない。つまり付け焼刃じゃ無理。
最後に
私は1回で合格できなかったが、1回の申し込みで2回まで受けられるのでまずは1回受けることが合格への近道と思う。
合格してから思い返せば、素直な問題が多い。ただ、正答が公表されてないので、不合格になると、何の設定が誤ってたのか自分で考え直す必要があり、それが一番つらかった。(一番勉強にはなったが・・)
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
続いてRHCE取得のため、EX294試験を受験予定のため、合格すれば記事にします。
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